いつかの生活

 

実家と東京を行ったり来たりの数日が過ぎ、

庭には黄色い水仙が咲きました。

隣の家には桜の木が植わっていて、下の方から少しずつ花開いてきています。

 

春なんだな、と感じる瞬間はあれど

だからと言って何があるわけではない生活です。

平穏で健やかな時間。

 

 

よく利用していた近所の酒屋さんのご主人が亡くなり、経営方針を大きく変えるそうで

2代目店主の方とお話ししているうちにデザイン周りを担当することになりました。

 

イラストレーターと名乗るわりにはそればかりでは食べていけていませんが

自分にとって大切だと思える仕事を良いバランスでできているようにも思います。

 

 

 

そういえば

昔付き合っていた人が夢に出てきて、

彼は少し笑って去って行って、

私は観客席で座って笑って残っていて。

それは一瞬のことだったけど

もうすっかり過去になって、よかったなと

自分の中にこんな感じで残ったんだなと

悲しくもなく寂しくもない感情で思い返して朝を始めました。

 

 

永遠なんてどこにもないけど、好きな人の笑う瞬間に何度も立ち会えるのはとても幸せなことで

過去になっても色褪せない。

 

笑い声の始まりにはきらめきがあって

友人でも恋人でも家族でも、その瞬間を共有できてよかったな。

 

 

さて、とりとめのない日記もそろそろ締めて

外に出掛けてきます。

生活を始めないと。